渋沢栄一は500以上の企業設立に関わったという事実に驚きましたが、600もの社会貢献活動もしています。その内容というのは、SDGsの目標とも紐づけできるように思ったのです。
SDGsには17の目標がありますが、渋沢栄一の社会貢献活動は、SDGsの目標を指し示しているように思いました。
渋沢栄一の社会貢献活動
➀女子教育の推進
渋沢栄一は女子教育の推進を図り、日本女子大や東京女子大の設立に貢献しました。日本女子大の第三代校長になっています。女性は子供と接する時間が長いので、女性への教育というのは大事なんだという考えを持っていました。SDGsの目標でいえば、目標4「質の高い教育をみんなに」、目標5「ジェンダー平等を実現しよう」、目標10「人や国の不平等をなくそう」が関連しています。
②医療分野の推進
渋沢栄一は日本赤十字社のもとになった「博愛社」や困窮者を保護する「東京養育院」の設立、医療では「聖路加病院」「日本結核予防協会」の設立にも関わっています。SDGsの目標でいえば、目標1「貧困をなくそう」、目標2「飢餓をゼロに」、目標3「すべての人に健康と福祉を」が関連しています。
③インフラ事業の整備
東京電力、東京ガス、東急電鉄は全て渋沢栄一が手掛けた企業であると知った時は驚きましたが、西洋から株式会社の概念を日本社会に導入し、日常生活に不可欠なインフラ事業を整備しています。それは雇用の創出にもつながっており、SDGsの目標でいえば、目標1「貧困をなくそう」、目標8「働きがいも経済成長も」、目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」が関連しています。
こうしてみると、渋沢栄一はSDGsの先駆者だったんじゃないかなと思うんですよね。著書「論語と算盤」の考え方も、社会の利益になるか?を問い、公益を重視したというのは注目に値します。渋沢栄一の功績をSDGsの目標と紐づけすると、面白い未来の方向性が見えてくるように思えるのです。
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